2018年2月26日月曜日

旅の情感と交感と(2015年6月 札沼線)

 沿線の人たちには大変失礼な話であるが、札沼線は地味な路線だ。
 札幌都市圏の通勤通学の重責を担っており、それがゆえに学園都市線なる別名を与えられてはいるが、それとて途中の駅までの話であって、その先には学園もなければ都市もなく、いわんや観光地などありもしない。
 僕個人の感覚としては、学園都市線という名前はどうにも違和感を禁じえないので、ここではあえて札沼線と呼ばせてもらう。
 その札沼線は、どちらかというと、地元の人が、自分の用事のために使う路線である。本来であれば、旅人の訪問は似つかわしくない路線であるが、あえてそこに僕はお邪魔してみることにした。