2015年2月14日土曜日

2014年 冒険の書 その5(北海道) #3

【3日目】7/21(月・祝)
 0730時起床。
 夕方の飛行機まで暇だったので、室蘭本線など。

 すすきの駅から地下鉄東西線で二十四軒駅へ。ここから歩いて10分ほどの札幌市中央卸売市場場外市場へ向かう。ここで実家へ夕張メロンを射出。ついでに市場でなんか朝飯を食いたかったのだが、観光客でえらく混んでたので断念。カニ、魚、野菜、果物などが並ぶにぎやかな店頭を覗きながら、JRの桑園駅まで歩く。

▼札幌の場外市場


 桑園から快速電車で岩見沢へ。ここで室蘭本線に乗り換え、苫小牧へ向かう。室蘭本線のうち、この岩見沢から苫小牧までの間は、北海道らしい広大な風景が見られるので、てつおたお気に入りの区間である。岩見沢から、2両編成のディーゼルカー、1252時発の1468Dに乗り込む。車内は座席が埋まる程度の乗車率で発車。

▼ この旅3回目の岩見沢

▼ ディーゼルカーに着弾

 室蘭本線は、もともとは夕張などの炭鉱で採掘された石炭を、室蘭などの港へ運ぶために敷かれた路線である。その昔、昼夜を分かたずひっきりなしに石炭列車が走っていた名残で、僕が今日乗る岩見沢から苫小牧の区間も、ほとんどの区間で複線になっているが、今では数時間に1本の普通列車と、1日数本の貨物列車が、思い出したように走るだけになっている。複線というと、電車や列車が頻繁に行ったり来たりするものだと思いがちだが、日本にはこんなのどかな複線区間もあるのだなあと妙に感心させられる。

▼ どこまでも続く真っ直ぐな線路

 あわせてここは、電化されていない、つまり電車が走れずディーゼル車だけが走る複線区間という、日本では珍しい種類の路線でもある。このような電車が走れない複線区間は、日本ではここ室蘭本線と、関東鉄道常総線、そして九州の平成筑豊鉄道などで見られる程度である。諸事情により電化できない関東鉄道常総線は別としても、室蘭本線と平成筑豊線の沿線は、それこそいくらでも石炭が採れた土地なので、電化するよりも石炭で蒸気機関車を走らせたほうが効率がよかったのかもしれない。そんなこともあってか、室蘭本線は、日本で最後に蒸気機関車が牽く定期列車が走った路線としても有名である。
▼ これは複線じゃなくて石勝線との並走

 列車は、心地よい風を車内に取り込みながら、北海道らしい広大な畑の中の真っ直ぐな線路をすこぶる快調に走ってゆく。線路にカーブや坂が少ないのも、それらが苦手だった蒸気機関車と重たい石炭列車を思ってのことだろう。途中の駅で停まるたびに、地元の人がぽつぽつと乗り降りする。数時間に1本の列車でも、沿線の生活には欠かせないものである。昨日乗った赤い汽車にはてつおたがいっぱい乗っていたが、僕は生活臭というか日常感というか、その列車なり路線なりの普段の姿を見るほうが好きなので、駅で乗り降りする沿線の人々の姿を見ると、旅に出てよかった、鉄道とは素敵なものだなという思いを新たにする。

▼ 北海道らしい広い風景など【音量注意】

▼ 苫小牧にて
 この1783号車ちゃんとは1年ぶりの再会だった

 苫小牧には1415時着。もう今回の旅ではこれ以上することがないので、千歳空港に早めに入り、空港に併設された風呂に入ったり酒を呑んだりして飛行機を待ちつつ、全日空76便で羽田へ。

▼ 新千歳空港温泉

▼ 空港内の食堂にて風呂上りのはあうめえ

 羽田からの京急ガチャで北総9000形(SSR)を引いて愉悦に浸りながら日本橋、上野と通ってネオサイタマに戻った。

【今回の実績解除記録】
 なし。

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